FIFTHWORLD
SUMMER JOURNEY 2010

STORY

『LOST CRESTS』第一楽章
〜ルーツ #2〜


私たちにとっては非日常とも思えるこの世界では、年に一度、2つの紋章をすべての民に示し、永遠に続く平和を祈る祭典が行われてきた。

この物語は、見上げると広がる空、そしてすぐそばに広がる海を舞台にした祭典の午後から始まる。

既に祭典を待ちきれない人々は、演奏家たちが奏でるさまざまな音楽に包まれていた。
この祭典の一日、音楽は、紋章とそれらがもたらす平和への祈りを民衆に促す役割を担うことから、
その祭典の終焉まで止まることはない。
それがこの世界での慣習となっていた。
その周囲では芸術家たちが平和への願いを表現する作品が民衆の感性に訴えかけている。

祭典の目的となる紋章の公開が行われる夜を前に、
祭壇の前に集まった民衆たちは早くも最初の高揚を迎えんとしていたところだった。

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